花よりも美しく
月子の答えに、忍は落ち込んだような顔をする
「終わりにしたいと、言ったな」
「・・・・・・はい」
うつむき、月子は忍の言葉に頷いた
「・・・・・・離婚したいと、いうことだな・・・?」
「・・・・・・はい」
疲れた顔で、月子が差し出した封筒を受け取る
中に入っていたのは、真っ白な離婚届
「少し、待っていてくれ」
「・・・・・・・・・はい」
寝室を出ていく忍を見ることが出来ず、月子はうつむいていた