花よりも美しく


ベッドから立ち上がれば、重くベッドが軋んだ


「今まで、ありがとうございました」

「・・・・・・母さんたちには、話したのか?」

「ご理解、いただきました」


必要なことは、全て終わらせた

美登里や珠子は、困ったような顔をしていたが、止めはしなかった


「・・・送ろう」

「いえ、大丈夫です」

「送らせてくれ」

「・・・・・・分かり、ました」


寝室を出て、月子はまとめた荷物を取りに、自室へと向かった


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