花よりも美しく


祖母・珠子の旧友の頼みで行った、今回の庭園プロデュース

メディアが来たのは、予想外だった

とは言え、忍と理生はおまけのようなもの

少し離れた位置から、祖母たちを見ている


「・・・・・・理生、どうかしたのか?」

「兄さんにお客さん、みたいだよ」

「・・・・・・・・・・・・月子」


緑の中、月子が艶やかな着物姿で、微笑んでいた

その首に、ネックレスの姿はない


「行ってこいよ」


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