花よりも美しく


見知った顔に、理生は甘えるような声を出す


「え~?ダメだよ~」

「なんで?彼氏でもできた?」

「違うけど~・・・」


言いよどむ女の子に、理生は首を傾げる


「真子ちゃんがね~」

「・・・真子ちゃん?なんで真子ちゃんが出てくんの?」

「・・・・・・理生。理生は、幸せだよ。あんな風に言ってもらえて」

「は?」


言ってる意味が分からない

首を傾げる理生を放って、女の子は笑顔で走り去った


< 353 / 361 >

この作品をシェア

pagetop