花よりも美しく


「・・・・・・ッ!!!」

「キャッ」


車の中、目を覚ました忍に、いきなり手を掴まれた


「君か・・・」

「だ、大丈夫ですか・・・?」


月子が差し出したハンカチに、自分が汗をかいていることに気づく


「うなされてましたけど・・・」

「何か、言っていたか?」

「いえ。とても、苦しそうにしていましたけど・・・」


見ているのが辛くなるほど、忍はうなされていた


「そうか・・・」


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