花よりも美しく


確かめるような理生の問いに、月子は小さく頷く


「あんま姉貴に似てないんだな」

「姉を知ってるんですか?」


何故か理生に連れられて、月子は向日葵の中を歩いている


「知ってるも何も、あんたの姉貴と忍は付き合ってたろ?」

「・・・・・・今、なんて言いました?」

「は?だから、あんたの姉貴とうちの兄貴は、付き合ってたろ、って話・・・知らなかった?」


理生の言葉に、また足が止まる

付き合ってた?


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