~Snow White~『最終巻』
「こんばんわ~」


智久がつかれた顔で
入ってきた。


「今日は真冬が出迎えてないな~」



「あの子なんかおかしいんだよ。」
千秋がニ階を見上げた。


「姉さん、大丈夫だろうか?
俺は目立って何もしてないぞ。」



「最近ね、食欲もなくて・・・・
気はつけてるんだけどね。」




「トモ!!」

竜平の声がした。


「うえ~めっちゃ機嫌悪いな・・・・。」
智久はため息をつきながら
ニ階に上がって行った。



「なんか、おとうさまも
めずらしいくらい機嫌悪いわね。
いつもあんまり笑う人じゃないけど
さらに存在がウザいわ~」



「こら・・・千秋ったら・・・」

夏絵が頭を小突いた。
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