~Snow White~『最終巻』
「酔ってる三原さんから
電話もらったんだけど
美春への気持ちであふれていたよ。
そんなに好きなら
どうして
何に怯えてるんだろう。
話してみたら
お互い通じ合うかもしれないよ。」



智久の電話がうれしかった。


もしそうならどんなに素敵なことだろう



会いたい



その一心で
三原のマンションに押しかけた。




三原を見ると
一気に悲しくなって
美春は胸の中に飛び込んだ。



「やっぱりダメ・・・・
こんなに愛してるのに・・・・
あきらめたくないわ。」


激しい嗚咽が
玄関に響き渡る。


「美春・・・・・・」


三原の唇が
涙で濡れた美春の頬から
唇にうつって行った。
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