~Snow White~『最終巻』
第六章
三原から、智久に電話が来たのは
その日の夕方だった。


「会えないか・・・・
話したいんだ。
美春のこともあるし・・・」


美春になにかあったと
あの電話の様子でわかったから
心配で会うのを了承した。


料亭 三原


と表札がかかっていた。


 三原・・・・・



高そうな料亭だった。


着物の女性に案内されて
個室に通された。


「よく来てくれたね。」


三原が席を立って握手を求めてきた。
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