正夢、誤夢

まだ、日常


成瀬佐奈、都内の公立高校に通う3年生。容姿、成績共に平凡。性格は淡白ではあるが、その性格からは友人は多い方ではないだろうか。
強いて誉めるところを上げるとするならば、髪のキューティクルくらいだろう。





『ねーねー佐奈ちゃん!!由紀の話、聞いてるの?』

『んぁっ!?ご、ごめん!ナニナニナニ?』

『だぁーかぁーらぁー、昨日のテレビ通販!いつもはカメラとか印刷機とか売ってるのに、違う手できたよねっ。感心感心。』

何に感心しているのかわからぬこの少女、名前は橋田由紀。少々ブリッコなところもあるが、顔が可愛いので許されてしまうのだろう。そして少し粘着質なところが、何だかんだ佐奈と釣り合いがとれているのだろう。1年生の時からの友達だ。


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