愛す
殴られたのか蹴られたのかは分からないがその傷が痣になったもの
煙草を押し付けられたような痕
――いくつもの傷があった
――新しそうな傷はなく、何年も前から勇悟が暴力に堪えて来たことが分かる。
「……せっちゃんはさ、どう思う?」
脱いだ服を着ながら私に問いかけて来た勇悟。
『えっ?…』
「…反抗しようと思えば出来る
――だけど俺、信じてるんだ。
いつかまたさ……
……いつかまたあの優しかった母親に戻るんじゃないかって――」
――それに対し私は勇悟に返事をして良いのだろうか……
母親の愛情なんて知らずに育って来た私が―――