閻魔様のチョコレート

そんな姿の閻魔を見て、エリザベスはまた泣きそうになりました。

泣きそうなエリザベスの、背中をポンと叩き、天使はウィンクしました。

「大丈夫だよ?行っておいで?」

天使の優しい言葉に頷き、閻魔に近づき言いました。

「はじめまして、えんまさま。
あたしはエリザベス。ダディたちはリジーって呼ぶの。あたしは2月14日にここに来たの。あの…バレンタインなんだよ。お疲れ様…えんまさま。」

エリザベスはにっこりと笑い、閻魔へチョコケーキを手渡しました。

閻魔は、突然現れたエリザベスに驚きましたが、それよりも驚くことがありました。

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