君のクローバー

鯉?濃?恋?

「うー・・・どこだ・・・・どこだ・・・・」


沙南は一人で廊下を歩きながら迷っていた。


「ここはーどこー!何でこんなに学校広いんやて!!」


そう・・・見事に迷子になっていました。

この学校は北舎4階、南舎3階というたいして広くはない学校だが、方向音痴+1年生ということもありまったくどこがどこか分からなかった。


「沙南?何しとるん?」

「うぎゃ!!」

静かな廊下でいきなり声をかけられてとびあがった。


「なんだ・・・裕哉かよ・・・吃驚させんといてよねー!」


彼は幼馴染の青木裕哉。親同士がなかよくてついでに姉同士も同級生で仲いいので
私たちも流れ的に仲がよかった。


「で、何しとるん?」

「あー・・・いやー・・・そのぉ;;」


沙南はばつが悪そうに指をつきあわせている。


「お前・・・・」


裕哉はおもいっきり溜息をついた。


「また迷子か?しかも学校で?ほんっと方向音痴だよな(笑」

「うるさいなー!しょうがないじゃん!この方向音痴はお母さん譲りなのっ!」

「ごめん、ごめんwどこ行くの?」
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