お姫様vs.彼氏様

生徒会室…。
見えてしまった。
「電話しなくちゃ」
一応、私これでもお嬢様(笑)
送り迎えだって、お抱え運転手つきの車。
結構、わがままだったり、しちゃう。
「あ、葵?姫華です。」
「お嬢様。どうかなさいましたか?」
電話の相手は秘書の成坂葵(なりさかあおい)。
過保護で、学校に通うのも反対だった頑固物。
「今日、遅くなりますから。」
「え!?ダメに決まってるじゃないですか!!」
「はぁ〜。あのね、生徒会に当選しちゃったの。だから、会議してから帰りますから。」
「生徒会ですか。分かりました。お父様に伝えておきます。お車は、1時間後にしておきます。でわ。頑張って下さい。」
プープープープー…
「忙しい人。はぁ…、本当にめんどくさい。」
窓にもたれ、空をみあげた。


「姫華ちゃん♪」
……。
このちゃらい声は…。
「羽山先輩…。」
「どうも姫華ちゃん。これからよろしくね☆」
「はぁ…。よろしくお願いします」
つ、疲れる。
羽山先輩、苦手だよ…。
「あ、言い忘れた。姫華ちゃんの他にも1人、1年生にいるから♪仲良くしてあげて☆」
そぉ言って生徒会室の中へ。
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