碧の時間(とき)






お母さんと私は何日か経ってから、お母さんの実家に帰ってきたんだよね。






『キミ』も一緒にね。






でも、不思議なの。






誰も『キミ』のこと、見えないみたいなの。






私の横にいつもいるのにね。






でも『キミ』は、それが当たり前のように、微笑むんだよね。






みんなにも、私にも。






悲しそうな顔なんてしてなくて、いつも幸せそうなんだ。






だから、私もなんだが幸せだったから、笑ってたんだ。







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