ロッカー103
次の日、私は友達の梓にあの声を聞かせた。

「うーん。わかんないなぁ。こんな声の人いたっけ?少なくとも私の知り合いじゃないな。」

陰で歩く興信所と言われる情報ツウの梓も知らない声だという。
うちの学校ではないのか…。
市内もしくは駅周辺の人間だとしても、手当たり次第探してたら到底見つからない。
とにかく私は、一刻も早くこの苦しさのワケが知りたかった。

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