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ケータイを出さなかったら………今ここで殺されるかもしれない……。

呪いなら…霊感のあるテレビでも有名な人に徐霊してもらえば………………それに詩織の呪いは完璧じゃないかもしれない……。

私は選択に迷ったがこうして悩んでるうちにも詩織の顔は強張っていく。
私は焦り…最終的に後者をとることにした。

私はケータイをポケットから取り出し詩織に渡した。

詩織は私の首に当てていたカッターを自分のポケットにしまい、怪しい笑顔でありがとうと言った。
それから自分の席へ行き自由帳から一枚紙を切り離し鉛筆で何か書き出した。

私はこの時力ずくで詩織からケータイを奪って逃げればよかったのに、思考回路が止まりただ、ただ詩織を見つめていた。
それから詩織が書き終わるのはすぐのことだった。
「でぇ〜きたっ★」
そういって私に紙を見せてきた。
私はその紙をしばらく見つめていた。
なんか六亡星が中心にあって、円みたいな形で………これ何っていうんだっけな?

私が考え込んでいると詩織が
「魔法陣だよ。」
あっさりと言った。
そうそう魔法陣…………………魔法陣って………詩織は本気だ。
魔法陣なんてテレビのアニメでしかみたことない。
実際に書くなんて…。
あたしはどうすればいいの?
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