大嫌いだって愛しい
「尚也~アイス食べたい」
たまり場でただ時間を潰 しているのも飽きた私は
買ったばかりのスライド携帯をソファーに放り投げた。
「あぁ!?陸斗に買ってきてもらえよ。てかこんな寒いのにアイスってお前アホか?」
11月 冬も本番に近付いてきたこの頃
尚也は冬が嫌いらしく
へばっている。
「なんでよー こんな寒いなか陸斗をバイクで走らせるなんて可哀想じゃんっ」
眉をひそめる私に
「はぁ!?俺は可哀想じゃないんかよっ」
「別に~」
毎日こうれいの喧嘩が始まった。