HABIT

「なに?」



その人は、いつの間にか顔を上げていた。



綺麗な髪に触れたいと、無意識のうちに手がのびてしまっていた。




またやってしまった。



これは私の悪い癖。




“触れたい”



そう思ってしまうと無意識のうちに手がのびてしまうのだ。



「ごめんなさい。悪い癖で...。」



行き場所を無くしは手は、自分の服の裾を掴む。




_
< 3 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop