初恋*初彼



あたしは、大きく首を振り、



「違うよ!!
あたしが勝手に泣いてるから!
虎は、何も悪くないよ!!」





「友里…」








って、
虎は、あたしを抱き締めた。




虎の胸で泣いた。


ギュッってしてきたからあたしも虎の服をつかんで泣いた…。







「好きやで。」








久しぶりに聞いた虎の
"「大好き」"


うれしくて、また泣いた。






「泣き虫。」










外では、あわただしく
ザ―ザ―って、
雨の音が聞こえる。

今日は、多分外は、嵐だと思う。


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