婚約者の秘密♪

婚約者の姿

私はびっくりした。

だって目の前にいるのは、私の知っている人だった。



「うそ…」



私は呟いた。



目の前にいるのは、たぶん同じクラスの本条 達也だ。



「優羽、早く入りなさい」


「は…はい」



父さんに促され私は部屋に入り指定された席に座った。



座ると優しそうな女の人と目があった。



「初めまして、優羽ちゃん。
私は本条 達也の母親で紗幸(サユキ)っていいます。いきなり呼び出しちゃってごめんなさいね」


そう言われて私はこの人はいい人だと思った。
かわいい(←でも本当にかわいいだよ!)笑顔で暖かいふいんきを持っていた。



「あ…いえ…」


私はそれしか言えない。


でも…本当に本条達也なんだ…



本条 達也は目を閉じていて、おとなしく座っていた。



< 10 / 284 >

この作品をシェア

pagetop