夏の空の虹

虹。

いつのまにか寝ていた。

時計を見ると5時を回っていた。

─かたっ。

誰かいる。

横を見ると一輝がいた。

今日も来てくれたんだ。

いつもわりぃな。

「一輝来てくれたんだ。いつもわりぃな」

『なんだよ、急に。どうせ俺も暇だし、やることねーし』

ばーか

うそばっかり。

遊びたいくせに。

俺のせいで…

ごめんな。

「暇なら来てくれねーとな」

『うんっ。今母さん先生んとこ行ってるから』

「そっか」

病気が悪化してるとか

手が付けられないとか

家にいつ帰るかとか

そんなコト

話してるんだろうな。
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