都会の魔女
明日香は目を背けることなく、それをしっかりと目に焼き付けていた。

そして森田は力尽き地面に転がると、動かなくなった。

明日香は大きく深呼吸をした。

「終わったよ、おにいちゃん・・・」

右の太ももは心臓の音に合わせてジンジンと痛みが走り、出血は止まらなかった。

「このままこうしてたら、私もお兄ちゃんの所に行っちゃうのかな?」

そう言って明日香は目を閉じた。

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