都会の魔女
アビーが向かった路地の奥ではイシュが、倒れていたアズラエルを両手で拾い上げ悲しそうな目で見ていた。

「どうだい?
アズラエルの様子は?」

後ろから来たアビーが声をかけた。

アズラエルはピクリともせず、イシュの手の中で目を閉じたままだった。

「死んじゃったのかしら・・・
アズ・・・」

イシュはアズラエルの体を優しく撫でた。

イシュの目には涙が潤んでいた。
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