初恋タイムスリップ【完】
放課後、

私は成海くんの家に、プリントを届けに行った。




インターホンを押すと、成海くんのお母さんが出てきた。



「成海くん熱が出たって聞いて…
あ、これ、プリントです」







「あ〜美音ちゃん、ありがとね。
良、修学旅行から帰ってきたら、熱を出してね。

でもすぐ今朝には下がったの。疲れたのかしらね。

熱は下がったけど、一応今日一日学校休ませたのよ。

セキもないし、明日には学校に行けると思うわ。

上がってく?

良の部屋、行ってみて。

よろこぶわよ!」







「じゃあ…おじゃまします」




2階へと階段をのぼった。


「美音ちゃん、私、優と買い物に行ってくるわね。すぐに帰るわ」




そういって、成海くんのお母さんは車に乗って出かけてしまった。




私はそっと、成海くんの部屋のドアを開けた。




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