初恋タイムスリップ【完】
私は食べては吐くを繰り返していたせいか、みるみる痩せていった。


今まで給食はちゃんと食べられていたのに、吐くくせがついてしまった。


精神状態はもう、ボロボロだった。


もう、全てがマイナスにしか考えられない。


正常な判断もできない。

生きている意味も、わからない。




そんな状態でホワイトデーは、やってきた。




「美音、ちゃんと食べてるか?」


帰り道、成海くんが心配そうに言った。



「うん、大丈夫」





「顔、真っ青だよ?」



「風邪…かな…」


「ちゃんと食べろよ」


「うん…」



成海くんの前では私はいつも・・・嘘つきだ。



もう、苦しいよ。成海くん。


苦しいよ・・私。




そして、家に続く細い道の前に着いた時、




「これ、ホワイトデー」



白い箱を成海くんが渡してきた。








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