【解離性同一性障害の恋人】
レイに入れ代わった時の彼は正に女の子で、

声色や話し方は普段とまるで違っていたけれど、





現実は彼の口から出た言葉。





交代人格が動いている間は彼自身は眠っているから、

彼の意識にも、記憶にもない。




何を言われても別人格が言う事であって、自分自身の考えとは限らないと、彼から何度も念を押されては居た。




だけど彼から発生した人格が、彼の口を借りて そう断言する。




私はもう何を信じれば良いのかも解らなくなった。







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