ドーンッッッ!!




何故女の子がよりによって俺の部屋の前に座っているのだろうか。


恐る恐る近づいて行くと


ん?なんだ?あの茶色い物は。


良く見れば 女の子が何かにすっぽりと収まっている。



近づくにつれて、俺の、脳内危険測定機がmaxに向かって一直線に上がる!!



ああ、茶色い物体は段ボールだったのね。


しかも“拾って下さい”なんて書かれた紙が張り付けられてるヤツ!!



…関わりたくない。



けど、俺んちの前だし。




暫し遠くから悩み、意を決して近寄ってみた。




「あのー…。どいてもらえますか?」



出来るだけ相手を刺激しない言葉を選んだ。



女の子でもキレたら何されるか分からない時代なのだから。




彼女は俺を見上げると、小さな口を開き、可愛らしい声で



「寒い…」



そう言って、倒れてしまった。








え、何コレ?


“結局飼う羽目になる”フラグ???



…いや、そんな場合じゃない。取り合えず家の中に…。



結局、フラグにまんまとかかってしまう事になるんだって事


頭の中ではちょっぴり気付いていた。


その上で家に上げるだなんて…。


俺、自分で思う以上に変態なのかもしれない。





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