ドーンッッッ!!




「あ、そうなんだ。どうりでオーラが頭のよさそうな感じだと思った!」


それはどういう類(たぐい)の宗教でしょうか?見えるの?ねぇ、見えるの?


「そうですよっ!!因みに私のオーラはお花畑ですッ!!」


ああ、それは見えるよ。沢山の花が…そう、

貴 様 の 脳 内 に な !!


「……カラオケ…ドンぺリ…ホスト…」


え?実はイケメン好き?歌舞伎町にご案内?





何だかもう、こいつらと関わりたくない…!!俺が一番損な役回りなんだもの!!


それでも…


「タイヨウ~!!アスムン家に遊びに行くですよー!!決定事項です!!」


「いこうよー!カラオケあるよー」


「……早く」


きっとこいつらの面倒を見れるのは俺しかいないだろう。



仕方ない、仕方ない。



「行ってやるから荷物を持て!!」


でも…。心の奥底で、『誰かと一緒に休日を過ごすのも悪くは無い』なんて考えてる辺り

まんざらでもないのかもしれない。


「早くう~!!」


「だから荷物を……!!お?」



俺を置いてさっさと行ってしまう三人組を追いかけようとした時。


ポケットに入れていたケータイが震えた。


荷物を手放して画面を開く。



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