ケータイ小説ストーカー

それに…
ホームページの訪問者数が、昨日ついに500人を超えた。

どう考えても異常値だ。誰か、若しくは数人が頻繁にチェックしているとしか考えられない。

全体の状況は把握していなかったが、花音は少しずつ現状に疑念を抱き始めていた。


それは当然、常に返事が速攻返しの萌絵にも向けられた。

しかし、頻繁にチェックしていたとしても、その行為を咎める訳にはいかない。ファン作家の行動は気になるものだし、ついアクセスしてしまうとい事もあるだろう。


でも、やはり…

花音はホームページからカウンターを削除し、更に感想掲示板の書き込み表示を、日時から日だけに変更した。


考え過ぎかも知れない。でも、何か心に引っ掛かって鬱々とするよりは、何も気にしない様にすれば良いだけの事。

花音はそう結論を出した。


.
< 33 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop