ケータイ小説ストーカー

雑談掲示板


ツクシは掲示板での会話を、過去へと遡りながら目を通す。

話の流れや参加者、その立ち位置等を確認しておかなければ、いきなり書き込むと浮いてしまう恐れがあるからだ。


会話は表向きの堅苦しい文体ではなく、本当に打ち解けた友人同士の日常会話の様だった。

参加者は花音を含めて6名。当然の様に栞がいて、後の4人はツクシが全く知らない人達だった。


一通り目を通した後、ようやくツクシは掲示板に書き込みをした。


初めまして春野 ツクシと言います。花音さんにお誘いを受けて来ました。
時々顔を出したいと思いますので、よろしくお願いします。


過去を隠し、全く異なるキャラクターのツクシに、花音も栞も、当然他の参加者達も、萌絵と同一人物であるとは気付きはしなかった。

ツクシは花音が信頼するファンとして、雑談掲示板の参加者として皆に受け入れられた。


.
< 53 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop