ケータイ小説ストーカー

偽りの手


3ちゃんねるがそんな話題で盛り上がっている事を知らない花音は、いつもと同じ様にケータイ小説文庫とホームページを交互にアクセスしていた。

しかし、萌絵の話題が出た翌日、22時過ぎだった。雑談掲示板に書き込まれた文章により、一気にパニックに陥る。



花音さん!!
3ちゃんねるで、大変な事が起こっていますよ。今直ぐ見に行って下さい!!

それは慌てた様子の、ツクシからの書き込みだった。


花音は3ちゃんねるの存在は知っていたものの、これ迄一度も覗いた事はなかった。

何も意味が分からないまま、花音は3ちゃんねるを検索し、アクセスした。

初めてアクセスしたとは言え、何処に何があるのか位は予想が出来る。


ケータイ小説文庫のスレッドを見付けた花音は、何も考えず淡々と覗き込んだ。

まさかそこに、自分の名前がある事など、夢にも思わなかったのだ。


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