ケータイ小説ストーカー

花音の望み通り、特集に掲載された日の夕方から、読者数とPVは今まで経験した事がない様なスピードで増えていった。

元々ストーリーが面白かった事もあり、1週間後には総合8位にランクイン。読者数354人、300万PVを突破し、当初の目的を果たした。


「レビューや感想が増えて、返事するのが大変だなあ」

22時過ぎ、自室のベッドに寝転がり、携帯電話を覗き込みながら花音は溜め息を吐いた。



感動しました!!
ラストは涙が止まらず、画面が霞んで見えませんでした。
私のところにも遊びに来て下さい。


本棚イン、ファンポチしました!!
スゴく感動しました。他の作品も読みたいと思います。


これに、一体どんな返事をしろと?

確かに感想は賑やかにはなったが、明らかに読んでないと思われる書き込みや、単なる売名行為が増えた。

花音はその状況に、注目されるという事が、純粋なファンを増やすという事と同時に、それを利用しようとし他作家が集まってくるという事を知った。


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