ケータイ小説ストーカー

プレゼント


花音の心はツクシに対しての、言葉に出来ない程大きい感謝の気持ちで溢れていた。

ケータイ小説文庫内で花音批判の筆頭であった才蔵は退会に追い込まれ、3ちゃんねるでの花音叩きは終息した。


いくらファンや読者が減ったとはいえ、ピーク時から半減しただけでゼロになった訳ではない。

それに、機能面から考えると、他のサイトと比べると格段に使い易い。



書籍デビューを諦めた訳ではないけど、これからはファンや私の作品を本棚に入れて貰っている人達の為に、楽しめる作品を書いていく。

書籍デビュー、書籍デビューと考え過ぎて、大事な事を忘れていた様な気がする。


雑談掲示板に書き込んだ言葉は、偽りの無い現在の花音の心情だった。

そして、今回の功労者であり、一番信頼出来る友になったツクシに、花音はあるプレゼントを用意していた。


.
< 93 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop