天使の羽が降る夜に


「ところで、あの聖夜って人未紅の何?」

え?

「いえ、あの方は門番で・・・・って何でそんな事知ってるんですか?」

おかしい・・・。

「何でって・・・・」

それから舜はニヤッっと笑って

「未紅って、俺のこと好きなの?」

と、とんでもないことを言った!

「ええええええええ?え?ええ?え・ええ?」

な、なんでそのことまで知って・・・・

「なぁ、そうなの?」

う・・・やめて、顔近づけないで・・・・。


そんなやり取りをしていたからか部屋をノックされていたことにも気づかず・・・。

ドアが急に開いて

「舜君いた?」

純さんが入ってきた。

ヤバイ!!

咄嗟に羽と輪を消し、服を病院のものに変えた。

「あ、あれ?お客さま?」

私を見て不思議そうな純さん。

「あ、ああ、まあね」

舜も突然過ぎてどうしたらいいか分からないようだ。

「あ、私未紅と言います。この病院に入院していて・・・その、・・舜さんのファンなんです!」

・・・自分でも何言ってるか良く分からない・・。

「あ、そうなんですか」

笑顔になる純さん。

「あ、では、わたしはこりで・・こりで・・・しちゅれいちます・・」

緊張しすぎて言葉が・・・・。

慌てて病室をでる。

「あ、・・・ちょっと・・・・」

純さんが何か言いかけたけど

・・・・・ムリ!

私は誰もいないことを確かめてから姿を消した。

病室からは舜の大笑いしている声が聞こえてきた。

・・・も~お!誰のせいだと思ってるんだ~!!


・・・でも、舜・・・・私の気持ち気が付いてたよね?

なんで??

なんでなの~????





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