天使の羽が降る夜に


夜中1時。

舜が眠ったのを確認して、私は舜の魂を少し借りる。

『うおっすげぇ・・・俺が寝てる』

舜は自分の姿をまじまじと見つめている。

『やっぱ、俺イケメンだな』

「・・・・・・」

自分で言うか?

『未紅・・・あきれんな』

「・・・い、行こうか・・・」

『おう』

「時間は2時間だから・・・どこでも好きなところに行けるよ」

『じゃあ、その辺ぶらぶらするか』

「うん」

『ほらっ』

ん?

舜が手を差し出す。

『繋がねぇの?』

!

「つ、つなぐ!!」

『あはは、ん』

舜と手を繋いで病院の外に出る。

『じゃあ、ゆっくり回るか』

「うん」

すごい嬉しい。

「デートみたい」

『は?デートだろ?』

「あ、そうだった」

『ははっ・・』

「すごく嬉しい!」

『俺も』

「え?」

『こんな風にデートできるなんて思ってなかったから、すげぇ嬉しいよ。ありがとな未紅』

「ううん・・・だってすごい負担掛かっちゃうのに・・・デートしてくれてありがと」

『おう』

舜と病院の近くをくるくる回って・・・初めて感じた優しい時間だった。

30分くらいふわふわ飛んで、2人で堤防にいた。

『晴れてて良かったな』

ふわふわ飛んでると落ち着かないと舜が言うから、堤防に座る事にした。




< 43 / 106 >

この作品をシェア

pagetop