妹A ~5人兄弟+1~
駅前の店は少しずつ動き始めていた。
パン屋からは甘い、いい匂いが漂って来るし、カフェからのコーヒーの香りは興奮した脳細胞を落ち着かせて行くようだった。
あれから、2人は一言も口をきいていない。
ただ、スバルの左手はしっかりつかさの右手を握って、離さない。
そしてそのまま通りを抜け、駅を越えて歩いて行く。
「学校は?」
学校とは違う方向へ歩くスバルに、ようやくつかさが口を開いた。