妹A ~5人兄弟+1~
「いつものとこまででいいよな?」
バックミラーをチラッと見ながら聞く。
その慣れたハンドルさばきといい、一連の動作が綺麗でカッコイイ。
「サンキュー!助かります!」
空は駿の方へ体をよじって頭を下げた。
「安全運転だからな」
「了解♪」
いつもの道を颯爽と抜けて行く。
「どこが安全運転だよ…」
流れる景色の速さに空が呟く。
「何か言った?」
「何にも。あ…そうだ。オレ、昨日優にぃの店に行っんだ。でさ、見ちゃったんだなぁ」
駿が左の指示器を出したのと同時に、空が意味ありげに喋り出した。