妹A ~5人兄弟+1~
「ごめん……」
ゆっくり目を閉じ、深くため息をついて頭を抱えた。
「帰っていて。お願いだから…」
約束をわざと破った罪の意識にさいなまれている。
優の心の中に、どうにも押さえ切れない激しい想いが湧いて来る。
「なんで…」
いつ、こんなに好きになってたんだろう。
ちょっと好意があっただけじゃなかったのか?
歳だって離れてる。
特別な感情を抱く訳ない。
ない…。
頭の中はつかさの事でいっぱいになっていた。