トリゴニコス・ミソス
ジアフォレティコス コズモス(異世界)
二人が鏡の前に立った瞬間だった。

目に見えない何かに引きずられるかのように、二人はその鏡の中へと吸い込まれていった。

「うわー!」

「きゃー!」

何が起こったのかわからないまま、二人は鏡の中の世界へと入り込んでしまっていた。

次に気がついたとき、二人は美しい世界の中に佇んでいた。

きらきらと太陽の光を受けて輝く緑豊かな森の中。

見たこともないような美しい花々が咲いている。

この世界にはゆったりとした心地よい時間が流れているようだった。

「ここって……どこ?」

「さあ?」

いきなり迷い込んでしまった異世界に戸惑う二人だったが、不思議と嫌な感じはあまりしなかった。

それでも、あまりにもありえない状況だということには変わりはなかった。
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