チョコは誰の手に【短編】


少し俯き加減から、顔を上げると、何故かそこには、『田中淳司(タナカ アツシ)』
が立っていた。


田中 淳司は、私の唯一の男友達。


「あれぇ~淳司、
どしたの?待ち合わせか何か?」


脳天気な顔で、淳司に声をかけた。


「はあ!?お前バカ?自分から誘っておいて、何言っちゃってんの?」


呆れた顔をした淳司に『バカ』呼ばわりされる私。


何何何何


私が誘った?


いつ?


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