1億円の使い道
「おう、今行く……って、おまえどうした。なんで泣いてんだよ。そんなに働きたくねえのか?」


「すいません、僕、ハンバーグ見ると泣いちゃう体質なんです」


「めんどくせえなあ! なんだその体質! ステーキ見ると吐いて、ハンバーグ見ると泣くだ? 本当におまえは使えねえなあ」


「すいません、僕はクビですか?」


「いや、とりあえず今日は働いていけ」


「ちょっとちょっと、ロースくん。働けばテンチョー店長が牛乳をおごってくれるみたいだよォ。アハハ」


 モテぬ男がまたしてもカウンターから顔をのぞかせて、親指を立てていた。

ゴクリ。

ロースはつばを飲み込んだ。


「テンチョー店長。調子にノッてすいませんでした。働かせてください」


「お、おう。おまえ、ある意味扱いやすいな」


 こうして、一生働かなくても牛乳を飲める金を手にしたロースだったが、結局は働かなければいけなくなるのであった。

めでたしめでたし。


今回の購入品
・牛乳1年分(73万円)
残額:9927万円
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