パパは同級生
 「どうしても会いたいんです。」

と言った後、顔を真っ赤にして自分の大胆な発言に自分で驚いている。

彩は、その言葉に驚いて、返す言葉を失った。そういえばこの数年、いや十年以上、異性から会いたいなどと言われたことがない。

彩は我に帰り…

「わかったわ、ただ食事は、私のおごりよ!」

そう言って約束の時間と場所を決めて電話を切った。

その電話のやり取りを聞いていた竹下刑事は…

「デートですか?」

とニヤついている。

「ばか!違うわよ!青少年育成活動よ」

そう言うと笑って

「先に帰らしてもらうわよ!」

と竹下に告げるとデスクの上の書類を引き出しにしまった。

「はい!私はこの調書仕上げて帰ります。」

彩は、足速に水上署を後にした。

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