パパは同級生
尾行
学校では……

普通に授業が始まっていたが、学校中事件の噂ばかりで浮き立っていた。ただ、二人を除けば?

もちろん二人というのは、知沙と啓太なのだが……
事件には無関心な二人はというと……

啓太は、昨夜の出来事を思い出してニタついている。啓太にとってはそちらの方が大事件なのである。

知沙は、というと相変わらず爆睡中である。

昼休みになって目覚めた知沙のところに麻由がやってきた。

「知沙ちょっと」

そう言って麻由が知沙の手を引いて人気のない屋上に連れ出した。

「この間の話しなんだけど?」

「あれから何か進転した?」

「ううん…まったく!でも大変なことを思い出したのよ!」

「えぇ?何を?」

「実は、今日、全体集会があったでしょう?あの時、校長が壇上で挨拶した後の後ろ姿を見て思いだしたのよ!ラブホから出てきたのは、かあさんと校長だよ!」
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