☆夢色の星たち☆〜white,bonds〜
「着いたよティアラ」


「ここは…墓地……?」


「そうだよ。君のお母さんの眠る墓地だよ」


「お母さんの……だってあの時は……こんなのは…」

「亡くなった後に、メルンさんが、埋葬してくれたんだ。思い出したらいけないて、ティアラには教えてなかったらしい。いつか、ここに来た時は、ティアラを連れて行ってやってほしいと………」


ゆっくり歩きながら、無数にある、岩石で作られた墓石を見てまわると・・・


「これが・・・お母さんの・・・お墓」


プラスチックの細長い板に、ティアラの母の名前が刻まれていた


「お母さん……お母さん!」


子供の頃の記憶がティアラの頭の中を駆け巡る

名前が刻まれた板に顔を付け、墓石を抱き締め泣き崩れた


「ほらっ。ティアラ、いつまでも泣いていたら、お母さんが心配するぞ。さぁ笑って」


ティアラの腕をほどき、勉はティアラに、差し出した

「ティアラ…これを…」


手渡したのは、一枚の写真だった


「これは、私が、医師になった瞬間の写真」


勉の顔をみあげる
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