☆夢色の星たち☆〜white,bonds〜
「わかりまし、おそらく、虫垂炎だと思います、この痛がり方ですと触診の判断ですが、少し腹膜炎を起こしてるかもしれまん」
「この子、そんな様子じゃなかったんです、少し熱がある程度かと……」
「お母さん!腹膜炎を起こしかけてるという事は!もっと前に、高熱、食欲不振、嘔吐は必ず、あるはずです」
「……」
「もっと、子供さんを見てあげてください!」
「どうしても、行きたいと……向かう街に自分の見たいものがあると…ですから…日取りを決めた今日、キャンセルできなかったんで」
「そんなのなら、虫垂炎を治してからでも遅くはないはずです」
「……この子には……時間がなくて……」
ティアラは、我にかえった………
「…もしかして、病気は、これだけでは…なかったという事ですか…」
「はい、末期の癌なんです…」
ティアラは言葉が出ず
そこに立ち尽くした
「とにかく、お子さんに鎮痛剤を打ちましたから、空港到着次第、病院で手術を受けてください」
医者という事もあり、注射針などの持ち込みは許可されていた、ティアラは席にもどると、落胆をかくせなかった
「患者さん、どうだったんですか」
と、問いかけられても
口がすぐには開かなかった
「この子、そんな様子じゃなかったんです、少し熱がある程度かと……」
「お母さん!腹膜炎を起こしかけてるという事は!もっと前に、高熱、食欲不振、嘔吐は必ず、あるはずです」
「……」
「もっと、子供さんを見てあげてください!」
「どうしても、行きたいと……向かう街に自分の見たいものがあると…ですから…日取りを決めた今日、キャンセルできなかったんで」
「そんなのなら、虫垂炎を治してからでも遅くはないはずです」
「……この子には……時間がなくて……」
ティアラは、我にかえった………
「…もしかして、病気は、これだけでは…なかったという事ですか…」
「はい、末期の癌なんです…」
ティアラは言葉が出ず
そこに立ち尽くした
「とにかく、お子さんに鎮痛剤を打ちましたから、空港到着次第、病院で手術を受けてください」
医者という事もあり、注射針などの持ち込みは許可されていた、ティアラは席にもどると、落胆をかくせなかった
「患者さん、どうだったんですか」
と、問いかけられても
口がすぐには開かなかった