後悔の後・・
「・・・・ありがとう」

千佳は笑顔になった・・だがどこか寂しげ・・何故なんだろう・・





俺はこのとき千佳の気持ちに気づいてやれなかった。




贈り物をあげてから俺は妻である千佳のことが気になり始めた・・


帰りもなるべく早く帰り、夕食も家で食べるようにした。

家に帰り、疲れていても千佳が癒してくれる・・そんなことを次第に求めていた・・

だが、俺と千佳は一度も寝ていない・・・



俺が初夜に言ったことが原因だとわかってる・・・




千佳と一度も寝ることが出来ない日が続いた・・


そんなある日、帰宅したら、千佳がケーキをとご馳走を作っていた・・・。

「どうしたんだ?」

「あら・・だって今日は貴方の誕生日でしょ?」


そうだ・・今日は俺の・・・



「知っていたのか?」

「ええ・・妻だもの・・」


俺はうれしかった・・本当に・・


千佳は俺にネクタイとタイピンをくれた・・俺好みのいいネクタイ。


千佳と過ごしてみて俺は今まで女性をこんな風に感じたのは初めてだった・・

玲子と付き合っているときとちがう・・

彼女のことがもっと知りたい・・・そんな気持ちにさせた・・


だが、俺の初めの馬鹿な約束のせいで俺たちには見えない壁があることにおれはあまり考えていなかった。





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