後悔の後・・

「だけど、俺が一番傷つけた千佳がお前と元奥さんと子供のことを聞いて、自分のせいだと思ったらしい・・・まことのことは自業自得なのに、・・」

「えっ？」

「別れた奥さんとお前の子供のことが気になったらしい・・子供には罪はないのにお父さんに会えないのは気の毒だと・・父親なのに子供に会えないことに心を痛めて・・」

「そんな・・気にすることないのに・・・俺の所為で流産までして死に掛けて・・子供に会えないのは俺のせいだし、むしろもっとつらい罰をうけるべきなのに・・」

「このあいだ見かけたが・・・」

「ああ・・僅かだどうしても子供に何か送りたかったんだ・・養育費を・・写真すらなくて・・どんな風に生まれて育っているかわからず、迷ったが、こっそり家の前にみつからないように張り付いて、少しだけみたことがあったんだ・・関わらない約束だったが、自分の子がどんな子か知りたくて・・そしたら・・なんだか切なくなって・・何の足しにもならないが少しずつ金を送ったんだ・・でも・・関わるなとつき返されたよ。当然だけど・・」

「そうか・・お前の気持ちもわからないことない、現にあれから新しい命が授かって、俺は父親になれた・・雪菜の父親に・・」
「そうか・・よかったな・・」

「・・妊娠前、千佳はこのまま一生妊娠できないかもしれないからとさんざん悩んで俺から再び離れようとしたり、暗い顔をすることが多かった。俺は子供は居なくてもいいと言ったが・・納得してくれなくて養子でも取ればいいとさえ言ったし、考えた。」

「・・・すまない・・・ほんとに・・」