ビター恋愛~愛の結晶~㊦
「嫌っ!!!・・・もういい・・・・・レンと・・・ック・・ヒック・・・ックさよならっ・・するっ」
・・・は?!
「愛子っ?!落ち着けって!誰も俺が浮気したなんて・・・」
「・・・バイバイっ・・・!!」
涙ぼろぼろでシフォンワンピースが濡れている。愛子はコートを羽織って出て行こうとする。
財布と携帯を片手に。
「~~っ!!!思い込みもたいがいにしろっ!!」
そう叫んだ俺の声もむなしく風の強い外に吸い込まれていった。
愛子は・・・いない。