ハツコイ

昂のさっきの笑顔を頭に焼き付けとかないと…

「帰ろ」

「うん!!」

昂は手を差しのべてくれる

そんなさりげない優しさに、また惚れてしまう

あぁ~ダメダメ!!
おかしくなっちゃう!!

私は、その手をギュッと握りしめた

「昂…鞄どうしたらいいかな??
一回戻った方がいいかな??」

今はお昼

結構な時間まで寝ていたみたい…

保健の先生は出張らしく不在中

だから余計にいっぱい寝てたんだけどね…

「…取りに行く??」

「うん、お弁当入っちゃってるしね…」

「わかった」

そのまま二人で私の教室に向かった


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